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2011年03月28日
停電に強い
浜松に避難してきた方が、「こっちは別世界」と言っておられたそうです。身にしみた不便さも、不快さもほとんどなく、平和そのものなのですが、電力の不通や停電のある地域の活動は想像に余り有る惨状のようで、電力の周波数の違いがこうまで融通の効かないものとは思いませんでした。関東、東北にも織物の産地はありますが、大きな被害は今のところ聞いていません。ここ数年、新潟や能登、奄美大島などで織物の産地の被害があり、生産が終わってしまったところもありましたので、心配しておりました。今回の停電騒ぎでは、工場の休止なども伝えられておりますが、紬などを手機(てばた)で織ることに関しては電気いらず。手と足だけで生産が可能です。だから停電でも大丈夫だというのです。若干の照明は必要でしょうが、この時代、停電でも物が作れるというのも伝統工芸ならではです。写真は「縮結城(ちぢみゆうき)」結城紬の原点ともいわれる結城で作られる縮み紬です。軽く、サラリとした風合い。これからの単衣の時期の紬のなかでは頂点に属する一品です。
Posted by +yasu at 20:28│Comments(0)