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2011年11月03日
着物はエンドレス
京都文化博物館で開催されている「京の小袖」展に寄って来ました。小袖とは、室町時代から江戸時代の着物の呼び方で、現代の着物の原点といわれています。というより、今の着物そのものなのですが、何百年前と同じものを着ている我々日本人って面白いです。昔に比べて体格が大きくなっているから寸法こそ小さいけれど、形、仕立は今と同じ、柄だって、同じ柄を作っても今でも通用するのもあるくらいです。今回は京都の老舗企業が所有する小袖が「これでもか」というくらいたくさん展示されていて、すごかったです。着物姿の方も大勢いらして賑わっておりました。紅葉も今月後半になると色づいてくると思うので、観光の寄り道にもお薦めいたします。この展示会の前後に着物の問屋さん巡りをしていたのですが、今の着物の多くが数百年前の着物の柄を参考に作られているというのが良くわかります。技法も色も柄も形も同じ宇宙の中をぐるぐると回っていて、どこにもいかず、それでも、どこか新しいと思うものができていく。フラクタルの絵みたいに同じようだけど無限大。底なしの奥深さです。
Posted by +yasu at 18:05│Comments(0)