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2012年03月23日
紋の意味
着物の背につける「紋」
大きさ5分5厘
約2cmの小さな紋ひとつをめぐり
様々な物語があります
浜松では
女性が嫁ぐと
嫁ぎ先の家紋を付けるのが普通です
ほかの地方では
女紋というのがあり
代々、女系に受け継がれる紋
を付ける風習もあるそうです
女紋という風習は
なかなか良いと思うのですが
そういう風習を全く受け付けない地方へ
嫁ぐとき、紋を巡っての両家の攻防が
少なからずあるというお話も聞きます
もっとも、最近は
自分の家の家紋をご存知でない方も
比較的多いし、知っていても
レンタルで桐や蔦のものを着ていても
なんとも思わない方も多いのでしょう
嫁いでン十年が経っていても
ご自分の着物はご実家の紋を付ける
という奥様は、実は結構多いのです
2cmの大きさの中にもいろいろな「思い」は
あるのです。
写真はこのたび
御子様の卒業式でお召しいただいた色無地に
ひとつ縫紋をつけられたお客様です
家紋ではなく、紋帳よりセレクトした
お好きな紋に、お客様が色鉛筆で色づけした下絵をもとに
刺繍した、おしゃれ紋です。
黄色の無地にカラフルな紋が映えます
Posted by +yasu at 06:00│Comments(0)