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 静岡県浜松市
  中区元魚町33
  松尾小路
  松尾神社前
 駐車場は店舗西

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2016年10月17日

本物ニセモノ談義2

本物ニセモノ談義2
本物、ニセモノという見方をすれば
手描きが本物、印刷はニセモノだけど
これの境界線も微妙です

例えば、江戸小紋。
本来は柿渋紙に彫刻刀で細かい型を彫ったものを使い
染師が生地に防染のための糊を摺っていく
紙に彫る技術も熟練を要し、染めるのも熟練の技が必要

コレを超簡単にしたのが「ワク」というもの
柿渋紙は濡らして使うのですが
そのため、湿度や温度で伸縮します
そこをコントロールするのも染師の技のひとつ

「ワク」は金属の枠に柿渋型の写真を焼き付けた
プラスチックのフィルムを張ったもので
伸縮がほとんどなく、高度な摺技術はいらないし
型を彫る職人もいらない

「ワク」は綺麗に早く安くできるため
今の江戸小紋の主流を占めていると聞きます
出来上がったもので、この違いを見極めるのも
難しいとも言われていますが、
柿渋型を使ったものは、手作りの微妙な「風」を
感じることができます。

どっちが本物といえるかといえば柿渋型を使ったもの
に決まっているのですが、「ワク」ものも
ニセモノとは云い難い、微妙な存在です

それでも、昔ながらの技法にコダワリ
作り続けている染め屋さんはあり
京濱もその姿勢を支持して江戸小紋は
柿渋型を使ったものをオススメしています

写真は玉縞の江戸小紋
型紙彫の人間国宝・故・児玉博氏作による寸間26本の縞
縞の江戸小紋の型は縞と直角方向に糸を数ミリ間隔で渡し
同じ模様の2枚の型紙でサンドイッチしてありますが
この技も超絶技巧で現在継承者がないので
縞の江戸小紋は現存する型が破れたら
ホンモノは終わりです。



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