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2017年05月09日
染めとプリント
以前、プリントものじゃない染めの浴衣
はありますか?
というお問い合わせをいただきました
もちろん、扱っているのですが
一瞬、戸惑ってしまいました
というのはプリントの定義が広いからです
前回の天然ものの話での
注染(ちゅうせん)は英語ではpour-dyeing
捺染(なっせん)はprintingで
捺染がプリントともいえるのですが
捺染の製品も巾広く
大量生産されている、生地も紙みたいで
染めた部分もゴワゴワしてるようなものや
ポリエステルの生地に印刷してあるもの
印刷もいいかえれば捺染ですが
いわゆるプリントものってそういうもの
の事だと思うのですが
生地にも染料にもこだわって
風合いの良い手摺り捺染のものもあり
それがプリントものじゃないという事も
また間違いのような気もします
注染においても、染める前には
捺染の技術をつかって防染のりをぬっていますし
絹物の京友禅や加賀友禅においても
捺染の技術でつくられたものもあります
というわけで
用語の説明って
ややこしや〜
技法はともかく
見て、触って、感性でいいと思えるものを
お求め頂ければなによりでございます
京濱は、間違いのない物を扱っておりますゆえ
写真は定番、注染の東京浴衣
Posted by +yasu at 13:49│Comments(0)