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2018年03月06日
コンマ数ミリ
今日は二十四節気でいうところの啓蟄です。土の中で冬眠していた虫たちが這い出してくる日なのだそうです。私も最近、暖かいので、早起き出来て、運動できて、ブログも書き始めました。体が虫並みです。犬も歩けば棒にあたる。ではなく、虫も歩けば、京濱も歩く。です。
歩き始めの気分で、カレンブロッソをオロシました。よそ行きの時は、伊と忠さんの草履ですが、普段の日常業務にはカレンブロッソが重宝します。今日のような雨上がりの日でも、気兼ねなく履けます。その理由は、水が浸みてこない構造になっているからです。底の花緒調整の穴がありません。水は入らないけれど、花緒の調整が出来ません。
カレンブロッソの標準の花緒は若干キツめです。初めて履くときは、引っかけて履く感じになってしまいます。花緒が伸びるまで時間がかかりますので、私の場合、Mサイズの台でLサイズのすげをオーダーしています。オーダーすると2ケ月かかるので、余裕を持って作っておきます。
ちなみに、カレンブロッソでは出来ませんが、花緒の調整というのは、繊細な作業です。ミリ単位ではなく、コンマ数ミリの世界です。僅かな調整で履き心地が変わります。カレンブロッソのオーダーはそこまでは要求出来ません。SかMかLなのですが、花緒をすげてからゴムを流し込んで固めてるようで、その時の収縮率によって調整が動くせいか、出来上がりにバラツキがあるようにも思えます。
足を草履に合わせて履くという、割り切った考え方が必要です。そんな不自由をカバーできるほどの履き心地が魅力です。その理由はクッション性の良さなのかもしれません。コストパフォーマンスにも優れております。カレンブロッソのご用命は京濱までどうぞ。
Posted by +yasu at 12:23│Comments(0)