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2010年04月03日
4月に衣替え
4月は卯月、なんで卯なのかっていうと、干支のうさぎ(卯)が4番目だからだというのですが、なんで、4月だけが干支なの?っていう疑問が残ります。空木の花、卯の花(写真)が咲く月だからという説と卯月に咲くから卯の花だという説も、それとは関係ないのですが、「4月1日」と書いて「わたぬき」と読みます。これは綿抜きなのですが、着物の綿を抜くという衣替えの意味だそうです。綿入りの着物から綿なしの袷になったということなのか?ここで旧暦の4月1日を調べると今年は5月14日。そんなときまで綿入れを着ていたということは、今が結構な温暖化なのでしょうか?それとも、普通の袷から単衣になった衣替えの事なのか?そうだとしたら、理にかなっています。今の6月からの単衣は遅すぎますから。一昨日の4月1日に先斗町の芸妓さん(写真)とお話したとき、4月から着物で変わったところは、帯が織物から染帯になった(軽くなって舞子さんにとってはとても嬉しいことのようです)のと、御引きずりの着物の裾に入っている綿が2本から1本になった。でした。これも、綿抜きなんですね。ところで、卯といえばウサギ。ウサギといえば、、、ムリヤリですが鳥獣戯画。高山寺の絵巻物のあれです。その戯画をモチーフにした、ウサギの表情が絶妙な帯ができました。描いた職人も、もう描けんといった奇跡の帯。戯画ファン必見の1点です。京濱でご覧ください。
Posted by +yasu at 00:08│Comments(0)