› 浜松の着物屋まったりBLOG呉服きょうはま › 衿でわかる舞妓キャリア
2010年04月03日
衿でわかる舞妓キャリア
昨日の静岡新聞夕刊の記事です。先斗町の鴨川をどりの広告撮影を取材したものです。浜松出身の舞妓さんがいらっしゃって、今年の初舞台に臨んでのインタビューが載っていました。数日前に先斗町の舞妓さんに会ったばかりなので、深読みしちゃいました。この写真の前3人は一本さんと呼ばれる独立した芸妓さん。後ろの垂れた髪飾りをしているのが舞妓さんです。先斗町には現在舞妓さんは10人らしいです。中学卒業してすぐに、「しこみ」とよばれる見習いになって、その年が開けるころ、舞妓さんとしてデビューするわけですが、先斗町には舞妓さんが少ないので21から22歳まで舞妓さんでいる人が多いとか。その舞妓さんの中でも、キャリアによって衣裳が違ってきます。そのひとつに半襟があります。舞妓さんの半襟は赤と決まっているのですが、赤の無地ではなく、白い刺繍が縫い込まれています。この白刺繍の密度によってキャリアが違います。若いほど赤の面積が多く、おねえさんになっていくほど、白の刺繍が多くなっていきます。この写真では中央の2人は御若いようです。ひょっとしてこのうちの一人が浜松出身の方かもしれません。先日お会いした芸妓さん情報によると、一本さんの中にも浜松出身者がいらっしゃるようです。それと、写真右手前には男装の方がいらっしゃいますが、鴨川をどりは歌舞伎の尾上流の指導を受けているため、都をどりと違って御芝居にセリフがあるのだとか。見比べたいものです。
Posted by +yasu at 08:08│Comments(0)