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2012年04月26日
信州・紬の里:草木編
長野県に紬工房を訪ねました
中央アルプスを望む
静かなところです
あちこちに桜や名前の知らない
綺麗なお花が咲いています
このあたりのお花は
色が濃くて鮮やかです
水がいいのか、
空気がいいのか、
しっかり冬に冷えるのか?
などと思って工房に行くと
桜やりんごやいちいやら
色んな木の皮が棚にぎっしり
これらを煮出して絹糸を染める
草木染をして紬を織っているのでした
あの綺麗な花の育つ所ですから
きっと、いい色が出るんだと
理屈ぬきで思い込んでしまいます
それでも、草木で染めるのは
大変なのだそうです
何度も何度も染めないと
色が糸に入っていかない
でも、染めすぎると、糸が痛む
そこにジレンマがあるけれど
草木染というコダワリのためには
そこを通らずにはいかない
自ら求める風合いと色のために
生糸から布になるまでを
自分達の手で創り上げて行く
布になるまでの様々な工程で
完成品を想像しながら
微妙な手加減を加えて行く
信州の自然が生み出す色と
職人達が手間ひまかけて
染め上げ、織り上げられた
正真正銘、本物の手作り紬
着物を着るなら、本物を着なければ
楽しくないと思います
何が本物なのか?本物と偽物の境界線は?
人によってその境界線は違うかもしれません
京濱は、ひとつひとつ、その布がどこで造られた
どういう布なのか?なるべく多くの情報を
お伝えできる呉服屋でありたいと思っています
Posted by +yasu at 22:22│Comments(0)